第20回 歯周病について その2

歯をなくしてしまう2大原因として虫歯と歯周病があげられます。虫歯は歯の表面が変化したり痛みとなって現れることで比較的早期に発見されます。ところが歯周病は長い時間をかけて顎の骨を溶かしていく病気で、自覚症状がなかなか現れません。歯周病は見えない歯肉の中、歯を支える歯の根のまわりの骨を溶かしてしまう病気だからです。歯肉に炎症が起きて赤く腫れている程度では、放置されていることがほとんどではないでしょうか。出血が続いたり、化膿して痛みが出て初めて「一度診てもらおう」ということになります。それでもまだ放置している方はいらっしゃいませんか?さらに進行すると、歯の根やまわりの骨が溶け始めます。やがて、歯を支えることが出来なくなって抜け落ちてしまいます。脅かしているようで申しわけありませんが、歯周病はそれだけ自覚症状がなく静かに進行し、最後には歯が抜け落ちてしまうという恐ろしい病気なのです。

60才、70才になったら入れ歯になるのはあたりまえと考えていませんか?歯の寿命は人間の寿命とほぼ同じがそれ以上といわれています。顎の骨と歯の根がしっかりしていれば少々虫歯になっていても(?)大丈夫です。歯周病を防ぐことで、入れ歯やブリッジ、インプラントなどのお世話になる可能性がずいぶん下がります。まず日常の正しいブラッシングです。お口の中の菌は糖分が大好きです。特に糖分が含まれた軟らかい食べ物は歯にくっつきやすく、虫歯や歯周病の原因である歯垢(プラーク)につながります。ほどよい暖かさのお口の中で栄養分が与えられた虫歯菌、歯周病菌がどんどん繁殖します。歯と歯の間や歯と歯肉の間、歯ブラシの届きにくい一番奥の歯の周辺などに注意し、歯を守りましょう。

最後にもう一度、歯肉炎、歯周病のチェックをしましょう。

◆歯肉が赤く腫れている
◆歯肉から出血する
◆口臭が強くなってきた
◆歯の長さが伸びてきた(歯肉が上(下)がってきた)
◆歯がぐらぐらする

などの症状は黄信号、赤信号です。60才、70才以上になっても自分の歯でおいしく物を食べられるように、日常の正しいブラッシングを身につけ、歯科医院での検診などでしっかりと予防しましょう!