第15回 なぜ、飴をなめると、虫歯になるのか?

虫歯とは、口中の虫歯菌が糖分を分解するときにできる酸によって、歯のカルシウム分が溶け出す現象のこと。この現象を「脱灰(だっかい)」と呼びます。私たちのお口の中では、食べ物を摂るたびに酸が作り出され、この脱灰が日常的に起きているのです。でも、そこは良くしたもので、私たちの体は、簡単に虫歯にならないように、脱灰に対抗する機能を持っています。それは唾液の働きによるものです。

唾液は、中和作用・洗い流し作用によって、虫歯菌がつくりだす酸を中和するとともに、唾液中に含まれるカルシウムイオンによって、溶け出したカルシウムを補い、虫歯になるのを防ごうとします。この働きを歯の「再石灰化」と言います。とはいえ、飲食回数が多かったり、だらだらと飲食すると脱灰時間が増え、唾液による再石灰化が追いつきません。つまり、飴のように口中に長く滞留して虫歯菌に糖分を提供するものは、虫歯を引き起こす危険性が高いというわけです。

スナック菓子をだらだらと食べ続けたり、一日に何本も缶コーヒーやジュースを飲むのも、虫歯の原因。腹八分目は、歯の為にも良いのです。

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